まぼろし

2009年7月1日 仕事
先週、最終面接を受けた企業から不採用との連絡。

ショックだった。

「内定、いけそうですよ」と、人材紹介会社の担当者。

もうすぐ
働く楽しみを味わえる だの
引っ越し先はどこにしよう だの
いろいろと舞い上がっていただけに。

本当に浮かれていた。

でも、本音はいきたくなかった。
かつて見切りをつけた業界。

こんなんじゃ、ダメなんだよなぁ。
きっと。

また、振り出しだ。

頭にきたこと

2009年6月26日 仕事
先日から商品におまけをつける為
製造ラインが変わって、新しい人々が入ってきた。

その中の中年男についつい頭にきて
文句を言ってしまった。

彼は自分の作業で出たゴミを片付けず、
終業時間前にさっさとラインを去った。

彼の立っていた後ろには、山のように投げられた段ボール。

更衣室まで追っかけて
担当の方いますか? と言った俺の顔は
相当怖かったらしい。

その人は最初の呼びかけには応えず
周囲の人の視線を感じてやっと、ふてぶてしい感じで

「ああ、俺か」

ゴミ片付けるのは、貴方の仕事じゃないんですか?
と言うと

「俺の場所はよう、忙しくてできねぇんだよ。おめぇやってみろよ。
 それでも文句あんだたらよぉ、社員に言ってくれや」

あきれてそれ以上の言葉は出なかった。

終業時に自分の周りをかたづけて帰るってことと、関係ないでしょ?

しかも貴方、最初は段ボールをたたんで置いていたのに
俺が代わりに捨てに行くと、たたむことすらしなくなったじゃない?

俺が何か手伝う度に、また一つしなくなったじゃん?

貴方は忙しいんじゃない。
人の好意に甘えて寄っかかるのが得意な人。

ねえ、仕事ってそんなんでいいの?
そんな態度で仕事してるから・・・

とは言えなかった。

なんだか、自分に言っているみたい。

自分の親の年齢に近い男に
周りに人がいるなかで怒ったこと。

男を注意したはずなのに、なぜか自分が責められた感じ。

ずっと、気分が悪かった。

あるバイト

2009年5月22日 仕事
失業期間もすでに5ヶ月を経過。
貯金も尽きてきたので先週からアルバイトを始めた。

某食品メーカーの製造ラインで
段ボール詰めされた製品を倉庫に運ぶ仕事。
時給は1000円を少し欠けるくらい。

ベルトコンベアを流れる製品は意外なくらいハンドメイド。
計量されたソースがボトッ、ボトッと落とされていく。
それをスプーンのような器具で丁寧に伸ばして
さらに計量された具材をゴム手袋の手できれいに載せていく。
巨大な急速冷凍機から完成品がストン、ストンと一秒おきに出てくる。

ヘアネットの上に白頭巾、さらにマスクや防塵服
髪の毛一本すら入る隙がない、厳重な管理。
日本の食品の安全はこうして守られているんだなぁと妙に感心した。

ベルトコンベアの終点で段ボールに詰められた製品を
大きなパレットに山のように積んで電動の運搬機で運ぶ。
これが結構思っているように動いてくれない。
右に行こうとハンドルを切ると、急角度で左に向きをかえたり。

操作方法を間違えて
「さっき、そうするなって言ったよな」

ぼかんと壁にぶつけて
「なにやってんだよ!」と社員に怒鳴られた。

頭巾からは目元しか見えないけど
たぶん俺より年下の人に本気で怒鳴られた。

ショックだった。
この年になってまだ怒鳴られる自分。
こんな単純作業ですら安心して任せてもらえない自分。
(プライドの塊な俺)

でも、思った。
この人は俺に指導する為に自分の時間を割いて残業してくれているんだ。
この仕事に真剣でプライドをもっているから怒るんだ。
俺が本当に怪我をしないように厳しく指導してくれたんだ。

そう思えるようになったということは
学生時代のバイト君から少しは成長したのかな。

学生時代の俺なら
「この短気野郎!」
ぐらいにしか、きっと思わなかったから。

就職試験

2009年5月20日 仕事
十数年ぶりかにSPIなるものを受けた。

十数年・・・時の経つのは早い。

前の職場を去り、
雪を見て、
桜を見て、
そろそろジリジリと太陽に灼かれる季節を迎える。

長い。
もう随分な間、社会から隔離されている気分。

もう何社受けたかな。
たぶん三桁にとどいているはず。

SPIってこんなに難しかったっけ?
頭が回らない。
鉛筆はよく回る。

性格検査って色々考えて答えようとするとよけいにぎこちなくなる。
明らかに一貫性がない。
「不安で落ち着かないことがある」に思わず、「YES」。

ええ、確かに。
先週、立て続けに転職エージェントからメールが届いた。

今までのキャリアと弊社の求める人材との相違・・・
年齢に対し、業界での経験が少なすぎる・・・
マネージメント能力がないと思われ、適したポジションがない為・・・

この時期、職場から離れることがこれほど致命的な事態になるとは正直、
思っていなかった。自分はかなり甘く見過ぎていた。

次の仕事が決まる気配が、まったくない。

以前、会社の金で自己啓発セミナーに放り込まれたことがあった。
(放り込まれたって書くこと自体、反省していなかった証拠だけど)

とある企業の新入社員と、昇進をひかえた中堅社員と、あきらかに会社から
はじき出されるだろうなと思われるぐーたら社員があわせて数十名参加していた。

軍隊みたいに怒号が飛ぶ中、朝から晩までさまざまな課題をこなした。

セミナー最終日、最後の課題を終えてから参加者である社員を送り込んだ企業の
代表が、これまでの厳しいセミナーの労をねぎらう会があった。

新入社員は、新幹線を乗り継いで遠方から出席した上司に「よくやった」とほめ
られ涙を流し、ぐーたら社員は「これで少しは反省しただろうから心を入れ替え
て仕事しろ」とぼろくそに言われていた。

そして俺は・・・誰もこなかった。その代わり、ある企業の代表から「君みたい
な人間を雇う会社がよくあるなぁと思うよ」と遠慮なしに言われた。

自分は少なくとも営業数字を上げていたし、なんら文句を言われる筋合いはない
と思っていた。その発言に対して「何を失礼な」と正直ムカついた。

だが、今にして思うとそれが優しい警告だったのだと気づく。
君は使い物になってないよ、と。

今、まさに使い物にならない自分がここにいる。


転職

2009年3月24日 仕事
いよいよ導火線に火がついた。
自己分析だの、やりがいだの、社会貢献だの、もはや屁にもならない。

仕事は人を人たらしめる、と思う。

「私は『Can』を用意しました。『Will』も、とおっしゃるならそうしますけど。一番肝心なのは『あなたがどうしたいか、何が譲れないことなのか』をハッキリすることだと思います。」

とある人材紹介業のオフィスで、その方は呆れた顔をしてため息をついた。

「あと、こんなことを言うのも失礼だとは思いますが、なにか疲れていませんか?
今のあなたのお顔や会話では、正直、面接は通らないと思います。あなたに仕事をしていて一番充実していた時の話を聞きましたが、その時は今のような顔はしていなかったはず・・・」

そうですね。おっしゃるとおり。

「今まで応募した企業名がさっと出てこないなんて、ちょっと考えられないです。本当に応募したかどうか知りませんが、しっかり考えて(転職サービスの利用を)止めるか判断された方がいいのではないですか。」

ええ、先ほど10社なんていいましたけどしていません。2社だけです。
少ないと呆れられると思いまして、スミマセン。

その方は本当に怒っていた。それでも、求人案件を何件も用意してくれて
「ご相談をしながら、じっくり進めていきましょう。」
といってくれた。

本当は自分ではどうしようもなくて、誰かに背中を押して欲しくて、それで甘えてしまったのです。

この年にもなって、本当にわからなくなってしまったんです。
やりがいって、本当の自分って、成功って、なんだろう。

ごめんなさい。

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