あるバイト

2009年5月22日 仕事
失業期間もすでに5ヶ月を経過。
貯金も尽きてきたので先週からアルバイトを始めた。

某食品メーカーの製造ラインで
段ボール詰めされた製品を倉庫に運ぶ仕事。
時給は1000円を少し欠けるくらい。

ベルトコンベアを流れる製品は意外なくらいハンドメイド。
計量されたソースがボトッ、ボトッと落とされていく。
それをスプーンのような器具で丁寧に伸ばして
さらに計量された具材をゴム手袋の手できれいに載せていく。
巨大な急速冷凍機から完成品がストン、ストンと一秒おきに出てくる。

ヘアネットの上に白頭巾、さらにマスクや防塵服
髪の毛一本すら入る隙がない、厳重な管理。
日本の食品の安全はこうして守られているんだなぁと妙に感心した。

ベルトコンベアの終点で段ボールに詰められた製品を
大きなパレットに山のように積んで電動の運搬機で運ぶ。
これが結構思っているように動いてくれない。
右に行こうとハンドルを切ると、急角度で左に向きをかえたり。

操作方法を間違えて
「さっき、そうするなって言ったよな」

ぼかんと壁にぶつけて
「なにやってんだよ!」と社員に怒鳴られた。

頭巾からは目元しか見えないけど
たぶん俺より年下の人に本気で怒鳴られた。

ショックだった。
この年になってまだ怒鳴られる自分。
こんな単純作業ですら安心して任せてもらえない自分。
(プライドの塊な俺)

でも、思った。
この人は俺に指導する為に自分の時間を割いて残業してくれているんだ。
この仕事に真剣でプライドをもっているから怒るんだ。
俺が本当に怪我をしないように厳しく指導してくれたんだ。

そう思えるようになったということは
学生時代のバイト君から少しは成長したのかな。

学生時代の俺なら
「この短気野郎!」
ぐらいにしか、きっと思わなかったから。

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